幼い頃からお姫様への憧れが強く、白馬に乗った王子様のお迎えを待っている...。多くの女性が抱く願望ですが、わたしは誰よりもその意識が強いおませっ娘でした。
『早くウェディングドレスを着たい!』
毎日そればかり言い続けていたことをよく覚えています。
そして周囲の反対を押し切って、その願望を16歳で実現。ずっとずっと憧れていた王子様と出会い。そしてキラキラした生活。当然、それはママゴトの世界。理想と現実とのギャップに心の整理をする間もなく、様々な出来事が次から次へと小娘のわたしに襲いかかりました。
小さいながらも建設会社を営む夫は、バブル崩壊の影響で資金繰りに苦しみ、やり場のない焦りを酒やわたしに向けます。
仕事が減り、急激に苦しくなった家計の状態。それをただ黙って受け入れる余裕もなく、昼は子供を背負いながら得意先や現場に奔走。家では食事・洗濯・育児。休みなくただ何かに追われる日々。
笑うことなど忘れてしまった生活が続きました。
『子供だけは守らなきゃ。』
『女を見せちゃいけない。』
『乗り越えるんだ!きっといつかは...。』
建設業界は男性中心社会。世間知らずとは言え、普通でも女性に不利な環境にひとり閉じ込められ、挙句に“社長の妻”ということでいろんな責任を負わされる。
でも何故か、強く生きようとする自分がいて、泣くことなんてありえない。そう思い込むことで自分を納得させていました。
立ち止まるのが怖かった
信じられるのは自分だけ
結婚生活では、心を開いて素直に自分を出すことなんて一度もありませんでした。でも本当は、泣いたり笑ったり。また甘えるようなこともしたかった。生きることの意味がわからない毎日。まったく楽しくはありません。
緊張続きの10年間の生活がようやく落ち着いたある日のことでした。
ノーメイクに、手入れもせずただ束ねただけの髪。
ふと入った美容室で掛けられた“頑張ってきたんですね!”の言葉に、涙が止まらなくなってしまったのです。
疲れたと甘えられる場所もなく、不安ばかりで頑張り続けてきたわたし。その言葉を聞いた瞬間、誰にも言えず自分の心の奥底に溜めていたものが溢れてしまいました。
『一体わたしは、何をしているんだろう?』
活発そうな印象を持たれることが多いのですが、本当は読書や妄想が好きで、家の中で居る事が一番。
そんな子供の頃の記憶を思い出すたび、このままでいいの?そう自分自身に問いかけ、どうするべき?その答えを探し始めました。そして17年間続いた夫との生活にピリオドを打つことに。
王子様のお迎えを待つお姫様に憧れたあの頃のように。希望に満ちた新生活が始まったのです。
自分の感覚を取り戻すことが...
生きることだと知る
暫くは、昼も夜も働く毎日が続きます。でも辛いと思ったことはありませんでした。
理由は、自己実現に向かって進んでいる実感があったから。そしてヒプノセラピーとの出会いがそれを具体化してくれたことで、迷いも消え夢中に走り続けました。
そしてあれから10年。いろんな人に助けられここまで来ることができました。
楽しい友人との食事。大好きな読書。ジムでのエアロビ。孫にも恵まれ....
もう一度青春がやってきたような毎日に感謝しかありません。
食事を美味しいと感じることができるようになり、ホッとできる場所もできました。自分を大切に生きることは、愛する心を育むことだということもわかりました。
あとは、今度こそ素敵な王子様のお迎えを。ちょっと欲張り過ぎ?
ソールハート 清水 由美子
米国催眠療法協会認定
ABH:AMERICAN BOARD OF HYPNOTHERAPY
Certified Master Hypnotist
Reistered Hypnotist
Future Image Therapy
Past Life Regression Therapy
Thetahealing Advanced DNA
【ヒプノセラピーとは...】
ヒプノセラピーは心理カウンセリングの技法のひとつで、催眠療法とも言われています。意識レベルにとどまらず、心の深いレベルに触れることで『本来の活き活きしたあなた』を感じ、あなたらしい人生を生きるヒントを発見する方法です。
アメリカやイギリスの医師会では、心の不調を解決する有効な方法として認められ、掛かりつけのセラピストやカウンセラーをもつ人は少なくありません。
仕事や恋愛。結婚生活など、女性も大人になり社会に出なければいけない。また、出たい。そのことで何かを決めたり、意見を求められる機会が増えたことで、人間関係でのストレスを抱えてしまう。周りに合わせようとする意識状態に影響され、心のバランスが崩れてしまった時.....。本来のあなたを取り戻してくれるものとなるでしょう。